この住宅の中庭は、ちょっと変わっています。 通常「中庭」は建物によって平面的に囲われるものですが、この住宅においては立体的に囲われているのです。それは、建物の横からトンネルを貫通させ、そこを「庭」にしているようなイメージです。
トンネルですので、人が通り抜けでき、同時に風も抜けていきます。視界も遮らず閉鎖感を和らげ、裏に別宅で住むご両親への配慮ともなります。屋根付きの半屋外空間でもあり、雨天時の使用も可能です。夏には日影を作り出し、デッキで涼しく過ごせます。その天井は銀色に塗装されており、下の景色をぼんやりと写し込み、不思議な風景を作り出します。
中央のシンボルツリーは2階デッキバルコニーを突き抜け、枝ぶりを2階レベルで見せるとともに、その吹き抜け空間は上下階を視覚的にもつなげます。
「タテ」「ヨコ」に抜ける中庭は空間を自在につなげ、外部に対してもオープンな、通常の中庭では味わえない魅力を備えています。