建築家と建てる自然派住宅
変形地に建つ二世帯住宅
お施主さんの要望
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・プライバシーを保ちながらも2世帯がお互いの存在を感じあい、仲良く暮らしていけるすまい。
・吹き抜けに頼らずに開放性と上下階のつながりを作り出す。
・室内にいながら外部を感じられる憩いの空間。
・ゆったりくつろげる非日常的なお風呂空間。
敷地条件
- 両親住居、子世帯住居そして経営していたアパートの3つの敷地を1つにまとめた結果出来上がった、大変ユニークな形状の変形敷地。
北側には世田谷区の緑化公園があり、日常的に身近に自然を感じることができる。広さは十分であるが、地区計画により隣地境界線から1.5Mの外壁後退を求められている。
ここが自然派!
- 地区計画の1.5M外壁後退規制を前向きにとらえ、敷地形状をほぼそのままに生かした平面形状。
この変形敷地だからこそ成立する唯一の「我が家」となり、敷地から自然発生したかのようなたたずまいは周辺環境に溶け込む。
- 広い室内空間の吹き抜けによる空調負荷を考慮し、吹き抜けを設けていない。しかしながら、上下階に分かれた世帯間をつなげるべく、光による空間の連続性を生み出している。
2階のガラス屋根から取り入れた光をガラステーブルを通じて1階へ導き、どうあっても吹き抜けとなる階段室では、階段の踏み板を同じくガラスとすることで、光を下階へ落とし込んでいる。
- 北側の緑化公園の景色を最大限に生かすべく、1~3階ともに北側へ大きな開口を設け、緑化公園の自然を室内へ取り込んでしまっている。
特に3階の多目的室からは大木のケヤキの枝ぶりがちょうど目に入り、リゾート気分を味わうことのできるリラックス空間となっている。
- 室内犬2匹をペットとしていることもあり、消臭効果の高い珪藻土仕上げを採用。
また子供部屋の壁は一面のみ木板貼りとしてあり、見て触ることのできる温かみのある空間を演出している。
- 2階浴室はバルコニーに面し、大きなガラス窓とそれに連続したトップライトを備えることで、空を眺めながら露天風呂感覚を味わえるものとなっている。
コストの工夫
- 厳選された仕上げ素材をさらに吟味し、ただ高級感のあるものでなく、本質的によいと思えるもののみを採用。そうすることでコストに見合った適正な建物となっている。
現場監理の様子
- 可能な限り柱を出さない広々とした空間を作るため、構造は鉄骨造を採用。
構造設計事務所とともに現場監理に臨み、施工上の間違いはないか入念なチェックを2重体制にて行った。
設計後記
- 2世帯ということもあり、住宅としてはいままで経験した中で一番規模の大きなものでした。
仲の良いご家族ですが、当然家に対するご要望は様々であり、しかしながらそれらをどうやって1つにまとめていくかということに計画の本質があったかと思います。
異なる意見がある故に、こちらも特別な回答を考えることが出来ました。
それらを受け入れていただきましたことは設計者として大変うれしいことです。
また、お父様が以前に建設会社にお勤めされていたこともあり、逆に現場ではいろいろとお教えいただくこともありました。
お客様からこのような形で勉強させていただくことも度々あります。
その後の自分たちの設計活動に大きく影響を頂くこともあり、大変感謝しています。
お客様と設計者で「ともに作り上げるよろこび」を強く感じることのできる好例であったと思います。
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