建築家と建てる自然派住宅

中庭のある家

お施主さんの要望

・ワンルーム的な開放感のある空間にしたい!
・「リビングは夫」、「ダイニング・キッチンは妻」の空間とし、
 一つの空間につながっていながらも、お互いがその存在の雰囲気だけを
 感じられるような仕掛けがほしい。
・二人とも一つの場所にじっとしていられないので、家の様々な場所を楽しめる
 仕掛けがほしい。

敷地条件

合併で新潟市になったばかりの旧村落。
広大な田畑の広がる自然に恵まれた住宅地であり、敷地自体も十分な広さをもつが、建築できるのは既存住居と両親住居(母屋)に挟まれた細長い部分に限定されていました。
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ここが自然派!

細長い敷地を生かした細長い建物。新築後に母屋が解体されると、長手方向に設けた開口から一気に視界が広がった。
1階にはピロティと中庭があり、ウッドデッキでつながっている。中庭に植えられたイロハモミジは2階でその枝ぶりをみせ、リビングとダイニング・キッチンをゆるやかに隔てる役割を果たしている。ピロティは既存住居へ日光を導き、敷地東側への視界を遮らない。
2階ウッドデッキはリビングとダイニング・キッチンを外部でつなげるように設けられている。内外をつなぐ回遊動線が出来上がり、ピロティとともにペットの格好の遊び場となる。
ダイニング・キッチン=妻の空間は「温かい趣あるインテリア」。床は無垢のパインとし、使い込むことによって味わいの深まる自然素材を採用した。
ピロティ空間を設け2階をいわゆる高床としていることは、夏の湿気対策にもなっている。細長い建物の両側に開口を連続して設け、効率的な通風を促している。

コストの工夫

良品でありながら安く手に入る輸入製品などを用いてコスト調整。
キッチン、ベッドなど家具もオリジナルで作成しているが、既製の部品・部材をうまく組み込むことで、コスト高になるのを防いでいる。

工務店選定に関して

適正な工事費の提案を実現している事はもちろんですが、遠距離の監理業務になることが分かっていたので、電話・ファックスは当然として、メールでのやり取りをきちんと行える監督がいいることが条件に選定を行った。

現場監理

今回の監督は現場に足繁に通い、その進歩状況をデジタルカメラで撮影し、メールにて逐一報告してくれたので、東京と新潟と遠距離ではあるが、メールやデジタルカメラなどを駆使し、お客様と設計者、工務店の三者が常に情報を同時に共有できるようにした。
一回の監理業務で複数の職人さんと打ち合わせが行えるように、1日の監理スケジュールを事前に効率的に決めておいたので、回数が限定される中でも濃密な監理が出来ました。
設計後記
新潟市での業務が初めてであり、まずは気候風土を理解することから始めました。
我々が想像しているよりも雪の量は少ないこと、夏は湿度が特に高くなること、冬の風が強いことなどが分かり、それらの対策を計画の中に取り入れました。
例えば、ピロティは細長い建物により分断される敷地をつなぎ、高床となることで湿度対策として機能しております。

また独立柱の多い一見不安定そうな構造ですが、構造設計事務所に協力してもらうことで、見た目とは裏腹に確実な安定した構造となっています。

じっとしているのが苦手なご夫婦の正確に対応すべく、階段を2つ備えることで家全体をぐるぐると回遊できることなどをはじめ、多くのアイディアをご提案させていただきました。
そのほとんどを採用していただいた結果、「世界でたった一つの住宅」としてご提供できたと自負しています。
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